セルフライゲーション
self ligation
一般的なブラケットでは、アーチワイヤーをブラケットに結紮する必要があるが、ブラケット自体にワイヤーを「とめる」機構を組み込み、結紮の必要をなくしたもの。
結紮によって、アーチワイヤーとブラケットの間に生じる「摩擦」を非常に軽減できること、すなわちフリクションフリーが最大のメリットで、より弱い力で効率よく歯を動かせる場合があります。
セルフライゲーションブラケット自体は1970年頃から色々なものが考案されていますが、歯列矯正用のブラケットのように小さなものに複雑な機構を組み込むことが大変難しいために、実用的な製品の登場は比較的最近です。
実用的に製品化されたもののうち最も古いものが「スピードブラケット」。2009年現在使用されている一般的なものとしては、デーモンシステム、クリッピーC、スマートクリップ、クリアティSL、クリアスナップなどがあります。
セルフライゲーションブラケットは機構が複雑なため、セラミック製の審美ブラケットでの製品化がむずかしく、ほとんどのセルフライゲーションブラケットは金属製(金属色が目立たざるを得ない)です。そのため、矯正装置としては優秀な一方で、審美の問題から患者さんが受け入れにくい側面がありましたが、最近(2008年以降)になって実用的な「白い」セルフライゲーションブラケットも増え始めており、とくに意識せずにフリクションフリーの恩恵を活かすことができるようになってきています。
当サイトのサイト内検索はyahooの検索エンジンを利用しています。そのため、矯正用語の追加・修正・編集の直後はインデックスされていない場合もありますので、サイト内検索ではお探しの矯正用語が見つからない場合には、五十音順の登録単語一覧から探してみてください。