Tweed分析・抜歯基準(ついーどぶんせき・ばっしきじゅん)
Tweed analysis, criteria for tooth extraction
現代の矯正治療・歯列矯正の礎になっている矯正治療の分析・診断法のひとつ。ツイードの分析。
Tweedは1940年代に「歯列矯正の結果と予後が良好な患者」に関する調査をおこない「歯列矯正の結果が良好なもの」に共通する条件を抽出しました。その結果、治療結果が良好な症例では「下顎前歯の生えている角度」が一定の範囲に収まっていることがわかり、現代においても、この「角度」が歯列矯正の治療目標の基準のひとつになっています。
Tweed分析・抜歯基準では、
・下顎前歯を適正な角度に位置づけ、
・歯列のデコボコやすき間を解消し、
・歯列を平らな整った状態にしたときに、
何ミリのスペースが必要になるかをセファロ分析と模型分析とを併用して分析します。その結果、スペース不足が著しければ「抜歯が必要」と判断します。
実際の治療、実際の患者様では様々な条件が異なるため、Tweed分析のみで抜歯/非抜歯を判断するわけではありません。様々な視点から分析・診断をおこないますが、そのなかでも重要な分析方法のひとつです。
オリジナルのTweed分析は白人を対象としています。顔の骨格や歯の形が異なる黄色人種、日本人に用いる基準値は、岩澤忠正先生により算出された数値などが利用されています。
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