歯周病(ししゅうびょう)

periodontal disease

歯周組織の炎症が深部まで波及し、歯槽骨の吸収にまで至っている状態。
歯肉炎の段階では歯ぐきが腫れているだけですが、そのまま放置し進行すると、歯を支えている歯槽骨が吸収し、歯ぐきが下がっていく状態にまでなってしまいます。歯肉炎も歯周病も、歯みがきが不十分なためにおきる病気ですが、これら歯周疾患のうち歯槽骨まで病気がすすんで歯周ポケットの深さ自体が深くなってしまった状態を歯周病といいます。
歯周病がさらに進行すると、歯を支えている骨の高さが足りなくなり、歯冠歯根比が悪くなって歯がグラグラしてきます。
歯列矯正では、歯に力を荷重して歯を動かします。このとき少なからず歯周組織にも負担がかかるので、もともと歯周病の傾向がある患者さんの場合、矯正治療中にきちんと歯みがきができていないと歯周病が進行してしまうリスクが高まります。
一方、歯周病の状態を改善するために矯正治療を併用する場合もあり、このような場合も含め、矯正治療中の毎日のブラッシング、プラークコントロールが非常に大切です。
歯周病の予防や、進行を緩めるにはやはり歯みがきが重要です。歯と歯ぐきの境目(歯頸部)を毎日きちんときれいにすることがとても大切です。
若年者の場合、歯周病まで発展することは稀ですが、歯肉炎が発症するような生活習慣を続けていると、30歳代以降急激に歯周病が進行するリスクが高まります。年代を問わず、丁寧で確実なブラッシング、プラークコントロールの習慣がとても大切です。

 

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