保定装置(ほていそうち)
retainer
リテーナーともいい、保定観察期間に使用する矯正装置です。着脱式のものと固定式のものとがあります。
着脱式のものは、プレートタイプ(いわゆる床装置)や、透明なマウスピースなど、いくつか種類があります。食事や歯みがきなどの際には外せる一方、患者さんが全く装着しなかった場合には保定装置の効果が得られないリスクもあります。着脱式なので、徐々に使用時間を減らしながら保定観察していくことで、使用時間を極力減らすようにしていくことが可能です。
固定式のものは、主に下あごの前歯6本(犬歯〜前歯〜犬歯)を歯の裏側から固定します。自分で着脱する面倒はありませんが、その分、装置周囲の歯みがきをきちんとすること、万が一装置がはずれてしまったときは歯科医院で再装着してもらう必要があります。
歯を動かした直後はとても後戻りがおきやすい時期なので、保定装置の使用により治療終了時の状態を保ちながら安定させることがとても重要です。
舌や唇などの癖の強い患者さんでは、容易に後戻りを起こしやすいため、とくに保定装置の使用による現状維持が重要になります。
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