上顎前方牽引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)

maxillary protractive appliance, MPA

上あごの成長時期に前方への力をかけ続けることにより、成長期の上顎骨の成長促進して骨格性反対咬合を治療する矯正装置。
着脱式のお面のような装置(フェイスクリブといいます)を顔に装着し、上あごの歯列に装着した矯正装置を輪ゴムで前方に引っ張ります。フェイスクリブは当然着脱式なので、基本的には自宅にいる時間を中心に、1日12時間以上使用してもらいます。
一般的な使用方法では、上あごの成長時期である10歳頃までの時期に1年程度の治療期間で反対咬合の改善をおこないます。
上顎骨の成長時期が終了した後の、思春期最大成長期に下顎はおおきく成長します。このときの骨格性反対咬合の予防や、その程度を軽減するためにたいせつな治療です。10歳までに1年+αの矯正治療期間が必要なので、反対咬合うけ口)の治療では小学校の低学年までにご相談が必要です。

 

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