器械的保定（きかいてきほてい）

mechanical retention

矯正治療の動的処置を終了した後、矯正装置を使用して現状の維持と安定を図ること。（＝保定）
矯正治療が終了した後は、何も装置を使わずにその状態で安定するのがいちばんです。しかし動的処置終了直後は様々な理由でもっとも後戻りがおきやすい時期であると同時に、万が一舌や唇などの癖が残っていると、歯ならびは容易に後戻りをおこしてしまいます。
そこで動的処置の終了直後には、なんらかの矯正装置を使用して経過を観察しながら徐々に自然保定に近づけていくことがほとんどです。
このように矯正装置を使用して保定することを器械的保定、器械的保定に用いる矯正装置を保定装置といいます。保定装置は、可撤式のものと固定式のものとがあります。

 

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