自然保定(しぜんほてい)

natural retention

矯正治療の動的処置を終了した後に、なにも矯正装置を使わずに保定すること。
理想的には矯正治療の終了直後から自然保定できることがいちばん良いのですが、歯の移動などをおこなって矯正治療を終了した直後は、矯正治療により得られた歯ならびやかみ合わせがまだ安定していないので、まずは器械的保定から保定観察を開始し、徐々にリテーナーの使用時間を減らしていくのが一般的です。
矯正治療開始前の不正咬合は、不正な状態ではありますが、患者さんにとっては不正ながら安定した状態でもあったはずです。矯正治療によって得られた、きれいでよく咬める歯ならびを矯正前の不正咬合と同じように安定させるのは並大抵なことではありません。現実的に舌や唇の癖が残っていたりすると、簡単に後戻りしてしまう場合もあります。自然保定は矯正治療の最終的な目標ではありますが、どの程度リテーナーの使用を減らしても後戻りしないのか、ゆっくり観察して見極めていく必要があります。

 

当サイトのサイト内検索はyahooの検索エンジンを利用しています。そのため、矯正用語の追加・修正・編集の直後はインデックスされていない場合もありますので、サイト内検索ではお探しの矯正用語が見つからない場合には、五十音順の登録単語一覧から探してみてください。