下顎前突(かがくぜんとつ)

mandibular prognathism

相対的に下あごが前方にある状態、かみ合せをいいます。
骨格的なアンバランス(上あごが小さい、下あごが大きい)
・歯の生え方が原因の反対咬合
前歯が邪魔なかみ合わせのために、下あごを前に出して咬んでいる反対咬合
など、様々なタイプや要因・原因があり、タイプ別に治療方法や時期が異なります。
これら不正咬合の原因の判別が矯正医以外には困難なだけでなく、子どもの時期の反対咬合を放置すると、骨格性反対咬合下顎前突に発展しやすいため、早期からの治療が重要になります。とくに上あごの骨格が小さいために反対咬合になっている場合は、10歳までに上顎の成長促進を終了する必要があります。
以上のような理由から反対咬合の場合には念のため遅くとも小学校低学年までに矯正専門医を受診されることをおすすめします。
反対咬合、下顎前突の歯列矯正は、
・歯のはえ方、歯ならびのみが原因の場合は、永久歯が生え揃えば(12歳臼歯がきちんと生えれば)最終的な歯列矯正を開始可能です。
・骨格性の下顎前突が原因の場合は、身長が伸びている間は下あごも大きくなり続けるので、身長の伸びが止まってから最終的な歯列矯正の治療方針を確定する必要があります。
成長終了後の段階(成人矯正も含む)で上下のあごのずれが大きく、抜歯を伴う歯列矯正のみでは十分に治せない骨格性の下顎前突の場合には、手術をともなう矯正(外科矯正)をおこなう場合もあります。

 

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